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2月の誕生石「クリソベリルキャッツアイ」—猫目石

みなさま、体調はいかがお過ごしでしょうか。

私は年末年始に、流行りの感染症AとBに立て続けにかかってしまい、慌ただしく日々を過ごしているうちに、気がつけば年が明けていました。まるで浦島太郎のような気持ちで2026年を迎え、まるで時間の流れから一歩取り残されたような感覚のまま、2月に入っています。

まだまだ寒い日が続くようですので、みなさまもどうぞ体調にお気をつけてお過ごしください。

さて、2月の誕生石といえば長らくアメジストが広く知られてきましたが、2021年より「クリソベリルキャッツアイ」も2月の誕生石として正式に加えられました。アメジストに比べると、あまり聞き馴染みのない宝石かもしれません。けれど実は、とても不思議で奥深い魅力を秘めた宝石なのです。

クリソベリルキャッツアイは、ほんのりとグリーンを含んだ、こっくりとした黄色が特徴の宝石です。最大の魅力は、光が当たることで猫の目のような鋭い一本の光の帯が現れる「キャッツアイ効果(シャトヤンシー)」。その光の帯は、持ち主の動きに合わせてするりと移動し、まるで生きているかのような表情を見せてくれます。

ちなみに──色が変わることで知られるアレキサンドライトは、鉱物的にはクリソベリルの一種です。微量のクロム(Cr)を含むことで、あの神秘的な変色効果が生まれます。このことからも分かるように、クリソベリルという鉱物は、宝石の中でも特に特殊な光学効果を宿す、不思議な魅力に満ちた存在なのです。

また、アレキサンドライトと同様に、硬さと安定性を備えている点も大きな魅力。モース硬度(傷のつきにくさを示す指標)ではサファイアに次ぐ硬さを持ち、衝撃にも比較的強いため、デイリージュエリーとしても安心してお使いいただけます。

そんなクリソベリルキャッツアイは、和名で「猫目石(ねこめいし)」とも呼ばれ、古くから「真実を見抜く」「幸運を引き寄せる」力を持つ石として大切にされてきました。猫は歴史を遡ると、家を守る存在として人々に寄り添い、招き猫に代表されるように幸運の象徴としても親しまれてきました。その鋭敏な「目」のイメージが、キャッツアイという宝石の神秘性をより強めているのかもしれません。

静かな輝きの中に、凛とした強さと神秘を秘めた2月の誕生石。この季節にこそ、ぜひ知っていただきたい宝石のひとつです。(A)

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