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新たな時間を纏う

前回のブログで、久しぶりに会った友人たちのことを書きました。

10年以上という時間を経て再会した友人たち。そして、久しぶりに身につけたジュエリー。昔から知っている人や、ずっと持っているものでも、時間を経てもう一度向き合うと以前とは違った魅力に気づくことがあります。そんなことを書きながら、私は昔から「新しいもの」だけに惹かれてきたわけではなかったな、と思いました。

私は中学生の頃から古着が好きです。誰かが着ていた服。誰かにとっては、もう出番がなくなった服。ありがたいことに、お下がりを譲っていただく機会もこれまでたくさんありました。そんな服を手にすると、まず考えるのは、「これを自分なら、どう着よう?」ということです。手持ちの服と合わせてみたり、以前なら選ばなかった組み合わせを試してみたり。そうすると、その服にまた違った表情が見えてきます。

毎日のコーディネートも、私にとってはそんな楽しみのひとつです。好きなアイテムや惹かれるものは、何年経っても大きく変わらないのですが、その日の気分によって選ぶテイストは変わります。少しきれいめにまとめたい日もあれば、カジュアルに着たい日もある。色を楽しみたい日もあれば、落ち着いた装いを選びたい日もあります。

時には、新しく買った服を数年そのまま寝かせることもあります。好きだと思って選んだものなのに、そのときの自分にはなぜかしっくりこない。でも、やはり好きなものには変わりないので、数年経ったある日、突然よく手に取るようになることがあります。「今ではなかっただけなんだな」と思うと、それもまた面白いものです。

同じ服やジュエリーでも、合わせるものやその日の気分によって見え方が変わる。だからこそ、長く持っているものでも、何度でも新鮮な気持ちで楽しめるのかもしれません。

なぜ私はこういうものに惹かれるのだろうと考えると、祖母の暮らしを思い出します。
祖母は、ものも食べ物もとても大切にする人でした。まだ使えるものは使う。食べられるものは無駄にしない。そうしたことを教えてもらいながら、その暮らしぶりをそばで見てきたことも、今の私のものの見方につながっているように思います。

若い頃に読んだ樹木希林さんの本にも、ものを最後まで使い切ることや、ご縁のあった人やものを大切にする、といった趣旨のことが書かれていました。その言葉に深く惹かれ、今でも心に残っています。振り返ってみると、それほど心に響いたのは、祖母の暮らしを通して、すでに自分の中にも似た感覚が育っていたからなのかもしれません。

ものは、新しいほど価値があるとは限りません。使い込まれたからこその風合い。誰かが大切にしてきた時間。今ではもうつくられていない形や仕事。そうしたものに触れると、単なる「古さ」とは違う魅力を感じます。

そして、それはジュエリーにも通じるように思います。受け継いだものや、長い間しまったままになっていたものも、今の自分に合う形に少し変えてみることで、また新たに身につけることができる。新しいものを選ぶことも、受け継いだものを生かすことも。どちらも、自分らしい「ものとの付き合い方」のひとつです。

TRANSHIP JEWELRYでは、アンティークやヴィンテージのジュエリーを取り扱うほか、お手持ちのジュエリーのリメイクやリフォームのご相談も承っております。
誰かの時間を重ねてきたものに、今の自分の時間を重ねていく。これからも、そんな物語のあるものを大切に身にまとっていきたいと思います。(yo)

Vintage Turquoise pendant necklace / 2512AU007

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