家族から受け継がれたジュエリーには、世代を超えた愛と記憶が宿ります。今回は、家族から受け継がれた大切な遺産、繊細な装飾が施されたプラチナ台のアクアマリンリングを、お客様のスタイルに合わせた温かみのある18金イエローゴールドのリングへと生まれ変わらせた事例をご紹介いたします。
リモデルのご依頼を受けた当初、お客様は「ご家族の愛を感じながらも、日常で身につけられるリングにしたい」という願いをお持ちでした。私たちはその願いを叶えるべく、宝石の美しさを大切にしつつ、現代のスタイルにも調和するデザインをご提案いたしました。古いプラチナのリングを解体し、取り外したアクアマリンを新たに18金イエローゴールドのリングを製作いたしました。この金属の選択は、アクアマリンの爽やかな色合いとのコントラストを生み出すと同時に、温もりを感じさせるものでした。
幾つかご提案をしたデザインの中から、お客様の心に留まったのはミルククラウンをイメージしたリングでした。ラテン語の「海水」を意味するアクアマリンは「海に投げ入れると瞬時に溶け込んでしまう」と言われるほどのマリンブルーが特徴ですが、黄金の液体へ投げ入れたような仕立てがとてもぴったりで有機的な雰囲気を醸し出すフレームとともに、アクアマリンを優雅に包み込んだ仕立ては宝石の煌めきを引き立てます。石幅に合わせたワイドバンドで、大ぶりの宝石でも安定感のある着け心地を実現しました。
新しくデザインされたリングは、現代の洗練されたフォルムと、ヴィンテージの魅力が調和するスタイルです。バンド部分にはエッジを効かせたカットのテクスチャーが施され、クラウンの先端の丸いフォルムにも丁寧な職人技が光ります。宝石の形や色、肌合いに合わせて制作するジュエリーリモデル（リフォーム）は、宝石をお守りのように身につけられる方の日常にはもちろん、特別な日のスペシャルなアイテムとしての制作もご相談ください。
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