人気の高いルビーとサファイア。
この2つの宝石は、同じ石、「コランダム」だということをご存じですか?
コランダムは元来、無色の鉱物ですが、生成の過程で取り込まれるある種の元素に、微妙な割合の違いが生じることによって、さまざまな色を発するようになります。
その中で赤色だけをルビー、そのほかはすべて色名をつけて、サファイアと呼ばれます。
(例えばイエローサファイア、ピンクサファイアなど)
「ルビー」という名は、ラテン語で『赤』を意味する”ruber”からきています。
その真っ赤に輝くルビーは、実は青いサファイアとまったく同じ、コランダムという鉱物からできています。
ちなみに、サファイアという名称の語源も、ラテン語の『青』からきています。
ほかの産地のルビーは玄武岩という石のなかで育つのに対して、ミャンマー産のルビーは大理石の中で育つので、透明度が高く深い美しさを持った鮮やかな赤いものが多いのです。
見た目の違う石ですが、同じ鉱物だとは。何だか不思議な感じがします。(Y)
※写真はルビーとサファイアのカットリングサンプルです。