長かった夏休みも終わりを迎え、表参道の街も少しずつ、いつもの落ち着きを取り戻してきました。
つい先日まで、夏休みを楽しむご家族や旅行で訪れた方々で賑わっていた街も、どこかゆったりとした空気が流れています。厳しい暑さはまだ続いていますが、日が暮れる時間が少しずつ早くなり、ふと見上げる空にも、夏の終わりの気配が漂うようになりました。
そんな季節の移ろいの中、今夜は満月が昇ります。8月の満月は「スタージョンムーン」と呼ばれ、北米でこの時季にチョウザメが多く獲れたことに由来するのだそうです。
ひと月という時間をかけ、姿を変えながら再び満ちていく月を眺める時は、大切な何かが満たされて受け継がれていくことに思いを馳せます。ジュエリーもまた、そんなふうに時を重ねながら人から人へと受け継がれていくもののひとつだと、ふと思います。
今回リフォームをお任せいただいたのは、お母様から譲り受けられたダイヤモンドの立て爪リングとエメラルドのリング。もともとは、お父様がお母様へ贈られた婚約指輪とプレゼントの指輪だったそうです。
お客様がTRANSHIP JEWELRYを見つけてくださったきっかけは、インターネットでさまざまなジュエリーを探されていたときのこと。「マットなゴールドの指輪に惚れてしまいました」と、嬉しいお言葉をいただきました。ダイヤモンドの立て爪リングは、ダイヤモンドを取り外してゴールドの cut ring へフルリフォーム。エメラルドのリングはそのままのデザインで、高さを落として着けやすく仕立て直しをいたしました。
リフォームというと、もとのジュエリーを一度すべて解体し、新しいデザインへ作り替えるものと思われる方も多いかもしれません。今回のお客様も、「リフォームといえば全部のデザインを変えると思い込んでいた」とお話しくださいました。けれど、長い年月を過ごしてきたジュエリーには、その佇まいの中に残しておきたい魅力があることもあります。
今回のエメラルドリングも、もとのデザインをすべて作り変えるのではなく、その魅力を生かしながら爪の部分を整える方法をご提案しました。そのご提案について、「爪の部分を切るだけの提案をしていただいて『なるほど』と思いました」とお言葉をいただいています。
また、デザインやお打ち合わせについても、「とても丁寧な対応で素晴らしいと思います」と嬉しいご感想をいただけてリモデル・カウンセラー冥利につきます。大切な人から受け継いだものだからこそ、何もかも新しくしてしまうのではなく、残せるものは残しながら、今の自分に似合うかたちへ。お父様からお母様へ、そして今、新しい持ち主へ。ひとつのダイヤモンドとエメラルドのリングが時を重ね、また新たな日々をともに過ごしてゆく。
少し手を加えて纏える喜びは、ジュエリーの状態にもよりますが、単にデザインを変えるだけではない、そんな楽しみもあるように思います。ジュエリーリフォームのご相談は、お電話またはお問合せフォーム 公式LINE Instagramよりご予約を承っております。ご連絡ください。(N)




TRANSHIP JEWELRY
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前4-13-6
TEL:03-5770-4114
営業時間:11:00~18:00(定休日 火・水曜日)